パリオリンピックに出場し、2つのメダルを獲得した卓球の早田ひな選手。帰国後にやりたいことを聞かれ、「鹿児島の特攻資料館に行きたい」などと話しました。資料館の館長は「若い世代の人にも戦争の事実を知り、命の尊さを考えるきっかけにしてほしい」と話しています。

反響呼んだ早田ひな選手の発言

福岡・北九州市出身 早田ひな選手(24)

福岡県北九州市出身の早田ひな選手。パリオリンピックの卓球女子シングルスで銅メダル、団体では銀メダルを獲得しました。帰国後に行われた記者会見で、いま一番やりたいことは何かと聞かれると――。

早田ひな選手(8月13日の会見)

早田ひな選手「アンパンマンミュージアムにポーチをちょっと作りに行きたいなって思ってるのと、あとは鹿児島の特攻資料館に行って、生きていること、自分がこうやって卓球を当たり前にできていることが『当たり前じゃない』というのを感じたいなと思って、行ってみたいなと思っています」

「事実を知り命の尊さ考えて」特攻平和会館の館長

知覧特攻平和会館

鹿児島県には特攻に関する資料館が少なくとも3か所あります。その一つが南九州市の「知覧特攻平和会館」です。爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃する「特攻」を命じられた隊員の遺品や関係資料が展示されています。

知覧特攻平和会館

知覧特攻平和会館 川崎弘一郎館長「早田ひなさんは24歳という若い方で、特攻隊の方も17~32歳と若い方がお亡くなりになっています。戦争について分からない方も若い方には増えていますので、事実を知り、命の尊さについて考えていただければありがたい」