あなたにとって、「自分が何をしていたか」をはっきり覚えているのはどんな日ですか? 誰にでも、特別な事件が起きた日の記憶があるはずだ。体験した世代で共有される記憶を例に、RKB毎日放送の神戸金史解説委員長は、「感情を同時に共有する」ことの意味について8月13日に出演したRKBラジオ『田畑竜介GrooooowUp』で語った。

日航機が墜落した39年前の「あの日」

RKB神戸金史解説委員長:今日(8月13日)の毎日新聞朝刊に、「日航機墜落から39年慰霊、誓う安全」という記事が出ていました。私は日航機が落ちた群馬県の出身で、当時は群馬県内の予備校に通うため独り暮らしをしていました。私は子供のころからニュースが好きで、新聞やテレビのニュースをよく見ていたんですが、この日(1985年8月12日)もNHKの7時のニュースを見ていたら、速報が入ったのです。「機影が消えた」という速報だったと覚えています。それからずっと、徹夜をしてテレビを見ていました。翌朝、日が昇って状況がだんだんわかってきて、生存者がいると。

ヘリコプターに吊り上げられ救助されるシーンを、ライブで見ていました。本当によく覚えています。

神戸:この記事を見て思い出したんですが、「あのニュースが起きた時、何をしていましたか?」と聞かれた時、すぐに思い出せるような事件のニュースって、何かあります?

坂田周大アナウンサー:東日本大震災は、スタジオでニュースを読んでいる最中でした。

神戸:2011年3月11日ですね。

橋本由紀アナウンサー:(以下、橋本):その時は、習いごとに行っていた車の中でした。最近のことで言えば、安倍首相の銃撃事件(2022年7月8日)。大学生だったんですけど、料理中にテレビで速報が入って、生放送に切り替わって。急にアナウンサーのトーンが変わって、ニュース番組が一気に変わったのを覚えています。