30匹が23年後に1万匹に

23年前に檀家から約30匹のメダカをもらったのが「めだか寺」の始まりです。育て始めたころは、メダカの卵がかえらなかったり、かえっても稚魚が死んだりして、うまく育たないこともあったそうです。その後、本などで飼育方法を調べ、自分なりの育て方を編み出し、現在、境内で飼育しているメダカは約50種類、1万匹にまで増えました。

大塚恵誠 住職
「僕の好きなメダカを飼って、みなさんに見ていただくようにしています。メダカライフを毎日、メダカと一緒に楽しむ、ずっとメダカのことをしていてもいいかなと」

とはいえ、1万匹のメダカの飼育は大変。大塚さんは寺の業務である「法務」の合間を縫ってメダカの飼育に当たります。境内にあるメダカの水槽や瓶などは約100に上り、1日3回のメダカのエサやりは1回に30分ほどかかります(稚魚は1日5回)。

さらに大変なのが、水換え。週1回の水換えは、1日がかりでも終わらないこともありますが、時間を見つけてはメダカに愛情を注ぎます

大塚恵誠 住職「生き物が大好きなので、苦にはならないです」