ホームレスだった和美被告日銭を稼ぎ現金を岡村被告へ

捜査関係者によると、長年、北九州市八幡西区のJR黒崎駅周辺で公園などを転々とし、少なくとも十数年にわたって日銭を稼ぎながらホームレス生活をしていたという和美被告。

ともに起訴された岡村被告とは20年以上前に職場で知り合ったとみられている。

和美被告は、ある時期から様々な名目で岡村被告に現金を支払っていたという。

自身はホームレスをしながら、日銭を稼いでは岡村被告に渡していた。

その額は、10数年間で数千万円。

つぐみさんの通帳から引き出された73万8000円もほぼ全て岡村被告に渡ったとみられている。

”謎多き強盗殺人事件”5日に初公判

捜査関係者は、こうこぼした。

「異様な人間関係の中の事件だよね」

取り調べに対し、和美被告は、「催涙スプレーを噴射して手足を縛り、通帳などを奪ったが、殺してはいない」「第三者が殺した」と供述していたという。

JR黒崎駅前の歓楽街で「ワンコインの女」と呼ばれていたのは和美被告だったのだろうか。

”謎多き強盗殺人事件”の裁判員裁判は今月5日から計9日間の日程で実施される。

法廷では、岡村恵美被告やつぐみさんの遺族、法医学者が証言台に立つ予定となっている。