亡き父の人形に「行ってきます」

福岡市早良区に住む北原さん親子も、江口さんに作ってもらいました。

依頼者の北原さゆりさん「主人です。一体一体江口さんにわがまま言って作っていただきました」

夫の廣幸さんは脳腫瘍で5年間闘病し、4年前に59歳の若さで亡くなりました。
北原さゆりさん「愛情込めて皆さんに、という思いが私にも分かる。触ってみるとふかふかしたり、なんか伝わってくる。本当にそっくりだったので、会った日には『お帰り』って抱きしめました」

生前、仕事熱心だったという廣幸さん。スーツ姿とお気に入りのシャツ姿の2体の人形を依頼しました。両手のお決まりのポーズもそのまま再現されています。

北原さゆりさん「この時計をしていて、ここにずっとはめている。彼にとってはこの時計は外せなくて、江口さんはそこを見ててくれた」

娘の北原梨沙さん「仕事人間だったので、自分も仕事で気合を入れる時は『行ってきます』と語りかけて出ていきます」