柔らかな表情を見せる人形。実在する人に似せた”そっくり人形”。亡くなった人の思い出を大切にしたい依頼者の気持ちに寄り添う、人形作家の女性を取材しました。
かわいらしい仕草「ほのぼの布人形」

「男:1本三十円にまけんかい!女:うんにゃー、そがんまけられん、四十円ばい!」

「女:爺さんの分まで、あと少しだけ長生きさせて…」

「男:飲んだとは良かばってん、母ちゃんのえすか(こわい)顔のチラチラすっばい!!女:あらそがんね、また来てね」

柔らかな表情やかわいらしい仕草で、今にも動き出しそうな人形たちに添えられた言葉です。福岡県久留米市で開かれている「ほのぼの布人形展」には、昭和の懐かしさを感じさせる45体の人形が展示されています。

客「いいですね、最高です。懐かしい思い出がよみがえってくる」「すごいリアルですね。私たちが小さい時の親の思い出が。こんな風に、かまどで火をたいて、じいちゃんばあちゃんがへそくりをしていたな、と」