◆もし、最後の手紙が届いていたなら――

そして最後の手紙(創作)――舞台ではこう伝えられました。
「この度は長い間便りもせずご無沙汰に過ぎ 誠に申し訳ありません。補給も滞り糧秣も弾薬も 底をついてまいりました。正巳、タミ、皆様は元気でお過ごしでしょうか。郵便も中止となるようです。これが最後の手紙になるかもしれません。母上よりのお守り様 お守り入れにいれました」
1944年7月7日、邦生さんは太ももに砲弾を受け、25歳の若さで命を落としました。

◆野坂昭如『戦争童話集』も朗読

「ミズミズ、どんどん薄れる意識の中で、お母さんははなお念じつづけ、それにつれて、血は盛んに吹き出し、満遍なくカッちゃんをおおいつくしました。」(戦争童話集「凧になったお母さんより」)

来場者「いろんな視点というか、今まで聞いてきた戦争の話と、1人にスポットを当てた話で、感慨深いというか、非常に聞いていて胸にくる話だったな、と」「戦争があったら大変だなと思いました。平和な国がいいです」

◆26歳の記者はどう感じたか スタジオ解説








