久留米市の墓地 半数以上が放置された「無縁墓」 年々増加

長い間、人が訪れた気配のないお墓は、受け継ぐ人がおらず、放置された「無縁墓」です。

久留米市環境保全課・角洋一郎 課長
「基本的には市が毎年、『有縁調査』を行って、連絡先とかに変更がないかを確認させて頂いております。調査票が返ってこないケースもあるので、そのままにすると無縁化していくような形にはなっていきますね」
久留米市には市が所有する22の墓地に1500基以上のお墓がありますが、半数を超える800基近くが「無縁墓」です。

市は25年以上前から、無縁墓にプレートを付けて親族に連絡を求めていますが、回答はほとんどありません。
無縁墓の数は1年で約10基ずつ増えていますが、個人の所有物なので処分できず、手つかずの状態となっています。
久留米市環境保全課・角洋一郎 課長
「無縁墓が増えてくるとその墓地自体の管理ができなくなるので、そのあたりが荒廃するというケースもあります。親戚、縁者の方としっかり話をされて、どこにお墓があるのか確認が必要になってくるのではないか」