8日午前、安倍元総理が奈良市の路上で街頭演説中に銃撃されました。広島の反応です。

午前11時半ごろ、奈良県で選挙の演説中だった安倍元総理が銃撃された事件…。
広島でも、号外が配られるなど衝撃が広がりました。

市民はー
「すごく驚いた。安倍さんもいろいろがんばっていた。突然倒れたと聞いて驚いた」
「悲しくて飯がのどを通らなかった」
「こんな日本で起きると思わないちょっと言葉がない」
「アメリカでも銃の乱射があるし驚いたのとびっくりしたのと、日本にそんな国になってほしくない」
午後2時50分ごろ、岸田総理は…。
(岸田文雄総理)
「まずは安倍元総理がなんとか一命をとりとめていただくよう、心から祈りたいと思っています。民主主義の根幹である選挙が行われる中で、起きた、卑劣な蛮行であり、決して許すことはできないと思っています。最大限の厳しい言葉で非難をいたします」

岸田総理が外務大臣だったとき、アメリカの現職大統領として初めてオバマ大統領が広島を訪問…。

当時は安倍氏が総理大臣でした。

安倍元総理はこれまで何度も広島を訪れています。

総理大臣として平和記念式典に参列し、「被爆者代表から要望を聞く会」にも出席し、一刻も早い核兵器の廃絶を、という願いを聞いてきました。

広島県被団協・佐久間邦彦理事長
「銃っていう暴力で相手を傷つけるというのは、これは民主主義に反すると思います。核は段階的に無くしていかなければいけないんだということをおっしゃいました。ステップバイステップっていうことをおっしゃいました。私たちと意見が一致するところは、あまりありませんでしたけれども、政府の考え方といいますか、安倍さんの考え方というのは、それなりによく分かりました」
安倍元総裁が銃撃されたことを受け、自民党では参院選の候補者にきょう(8日)の選挙運動を一旦取り止めるよう求めています。

県政関係者は…
自民党県連 中本隆志会長代理(午後2時ごろ)
「いかなる理由があろうと絶対に許されない事態で、誠に遺憾。今後安倍元総理の容体がどうなるのか、また、自民党としてどのように受け止めないといけないのか。これを見極めた上でないとですね、そのまま普通の選挙活動をするとはなかなか難しい状況ではないか」

立憲民主党県連 森本真治参議院議員
「民主主義への挑戦。選挙期間中の蛮行で強い怒りを持っている。強い抗議と暴力に屈しないという意志を示す意味でも、あす(9日)は選挙活動させていただきたい」

事件を受け広島県警では、「引き続き、街頭演説など選挙活動中の安全が確保されるよう警備業務に徹していく」としています。
【追記】安倍元総理は、その後、午後5時3分、亡くなりました。