相次ぐ火事 去年の約2倍に増えている所も

年末の繁忙期を迎えるにあたり、気をつけなければいけないのは「火災」です。広島市消防局管内では、11月の火災発生件数は、去年の同じ時期と比べておよそ『2倍』に増えているといいます。

黒い煙と、真っ赤な炎…。2階建ての木造住宅などが全焼しました。広島県内のいたるところで、連日のように火災が頻発しています。

広島市消防局管内で起きた、11月の火災件数を過去5年間と比較しました。毎年、20件前後で推移していて、2022年は12件と、大幅に減少しています。しかし、2023年は、およそ2倍となる23件と、再び元の水準に戻っています。

2018年以降、11月に起きた火災は、計112件です。原因別にみると、こんろの消し忘れなどが20件と最も多く、たばこの不始末が16件、放火やたき火・電気機器によるものが続いています。2022年と比べ、2023年に増えたのは、たばこやたき火などです。

広島市消防局予防課 大久保拓也主任
「冬になって、自宅にいる時間が長くなっている。暖房機器を使用する頻度や、たばこを吸う回数も多くなるので、ストーブ・たばこによる火災が増えている」

街の人に、気をつけていることを聞きました。

街の人は
「テレビと冷蔵庫以外のコンセントは全部抜いていく。あとはガスの元栓・温水器。全部指さし確認して、外出する。帰って家がなくなっていたら嫌だ」
「電化製品の上にモコモコした毛布などが乗らないようにしている」

「子どもがまだ小さい時、部屋干しをしていたら、洗濯物が(ストーブに)落ちて、燃えかけたことがある。子どももすごく覚えているので、そばには洗濯物を置かない。部屋のストーブもブランケット近くにしないようにしている」

暖房器具は、これからの季節にとても便利な一方、正しい使い方の再確認が必要だといいます。

広島市消防局予防課 大久保拓也主任
「知らないうちに衣服が落ちて、火がついて、火災になっている。人の不注意によって、火災に繋がることが増えている。暖房機器の使用方法を守って使っていただくことに注意してほしい」