日米通算1476安打を放つ元メジャーリーガー秋山翔吾選手が記者会見を開きカープに対する思いと意気込みを語りました。


―いまの率直な気持ちを

アメリカでの挑戦が終わったあとに、いろんな球団の方と話して、こうしてカープにお世話になることを決めて、この日を迎えられたことにまずはホッとしています。

―カープ入団の理由

やはり選手としてまだまだ長くやりたいという思いと、(交渉役だった)鈴木(清明・球団)本部長から「2000本」という言葉が出てきた。個人の思いとして持っていましたけど、フロントの方からそういう言葉が出てきたことをうれしく思いました。

―セ・リーグの印象

DHがないので、打線のつながりや守り方も変わってくると思う。交流戦でそういう戦い方も経験しましたけど、年間を通して、今までしたことのない経験ができるのではないかと思っています。

―カープというチームの印象

街をあげてというか、選手もそうですし、ファンの方も含めてタフなチームだなという印象を持っています。

―マツダスタジアムの印象

やはり敵チームからすると、これだけ赤いチームカラーがそろうのはかなり圧力も感じましたし、それがビジターで見るのとホームのチームとして入るのでは、また景色が変わるかなと思います。

―親交のある選手と連絡

カープでやると決めたあとに會澤選手や菊池涼介選手、田中広輔選手に連絡させてもらって。セ・リーグも、西日本という場所にも、今まで縁もゆかりもなく、知らないこともあるので、いろんなところでサポートしてほしいなというのもあった。「これからよろしく」と連絡しました。

―打撃について

どのチームに入るにしても、自分のやるべき仕事は「出塁」。カープの数字をみても安定して打っている選手が多い。このタイミングでの入団ですが、もう1回しっかりとレギュラーを獲る。どの打順でも、前後の選手とコミュニケーションを取り合ったり、いろんなものを共有してやっていきたいと思います。

―2000安打について

メジャーのときに安打を積み上げることが、なかなかできなかった。新しい環境になって、そんな簡単に積み上がるものではないと思っています。個人の目標としてはそういう数字も持ちながらやりたい。あとは、先ほどオーナーと初めてお会いさせていただいたときに「ボロボロになっても2000本を打ってくれ」と言われたので、鈴木本部長も含めてそういう言葉をいただけたというのは、ありがたいなと思いました。

―コンディション、調整は

6月の頭にアメリカでコロナになって、リリースが決まるまでの間しばらく合流できなかったし、合流しても試合に出ずに軽い練習をしていました。そのあとすぐの帰国。いろいろと向こうで事情もあったりして、日本に帰ってきてからも普段の練習量は確保できていなかった。どれだけ(時間が)あれば状態が戻るのかはまだ分からないですけれども、とにかく焦らないでいいという言葉に甘えずに、しっかりとしたものを早く取り戻す準備や、気持ちのコントロールをして、チームに合流したいと思います。

―カープは若い選手が多い

まずは試合に出られる準備をするのが一番。自分から積極的に教えるのは、まだ時間がかかる。それをやっている状況でもないと思う。その中でも一緒にプレーしたりとか練習したりとか、聞かれたりしたことに関しては、どんどんと応えていくつもりです。

―広島の印象

コロナの状況なので、なかなか簡単には外に出られないと思います。駅が近くにあったりとか、駅が球場の脇にしっかりあるというのは、カープとファンとの浸透具合を感じますし。いろんなところで声をかけられる回数も出てくるのではないかと思います。そこにしっかりと応えられるようにしないと、結果を出してのスポーツなので。厳しい声も当然出てくるでしょうけど、温かく見守ってくれるファンであり、球団ではないかなと思います。

―ファンへメッセージを


まずこれから秋山翔吾という選手がどういうことができるのか、どういうふうにやっていくかをしっかり見てもらいたい。(カープに)獲ってもらった以上、しっかりとしたプレーを見せて歓声をもらう、拍手をもらいたい気持ちはすごくある。早く、そして長くプレーできるようにしたいし、(自分が)こういう選手なんだと知ってもらいたい。