広島県内で初めてのエムポックス=旧サル痘の患者が広島市で確認されました。

広島市によりますと、エムポックスに感染したのは市内に住む30代の男性です。

男性は発熱や発疹、頭痛、倦怠感の症状が出たため、今月13日に広島市内の医療機関を受診しました。その後、市の衛生研究所が男性の検体を検査したところエムポックスの陽性が確認されたということです。男性の症状は軽く、自宅で療養しています。

エムポックスは、感染症法で4類の感染症に指定されている急性発疹性疾患で、以前は「サル痘」と呼ばれていました。去年7月に国内で初めての患者が確認され、今月14日の時点で191例の感染が報告されています。潜伏期間は1週間から2週間ですが、男性に海外への渡航歴はなく、感染経路は分かっていません。

広島市は「エムポックスの空気感染は確認されておらず、過剰に恐れる必要はない。水ぶくれを伴う発疹があるなどして心配な場合は、保健センターや医療機関に相談してほしい」と話しています。