
岸田総理は、このように述べたうえで、核軍縮に焦点を当てた「広島ビジョン」の意義を強調しました。
岸田総理
「被爆地を訪れ、被爆者の声を聞き、被爆の実相や平和を願う人々の思いに直接触れたG7首脳がこのような声明を発出することに歴史的な意義を感じます。われわれ首脳は、2つの責任を追っています。1つは、現下の厳しい安全保障環境の下、国民の安全を守り抜くという厳然たる責任です。同時に、核兵器のない世界という理想を見失うことなく、それを追い求め続けるという崇高な責任です」

会見が行われた平和公園の近くには、横断幕を掲げる若者たちの姿も…。

カクワカ広島 共同代表 田中美穂さん
「わたしたちが求めているのは『核廃絶』なんです。『核軍縮』と『核廃絶』の溝も今回、見えたかなと思っています。これまで発せられてきたことが全て含まれているだけっていう感じだったように見えたので、そこがやっぱり評価できないですね」

厳戒態勢の中、3日間の議論を終えたG7広島サミット…。ゼレンスキー大統領の電撃訪問もあり、世界の注目は一段と高まりました。

日が落ちた後、街では、警察車両の動きが活発になりました。警察官がカラーコーンや柵などを片付ける姿も見られました。
警察官
「平和に終わって、よかったです」