卒業生 西野真李花 さん
「完成後に作品を見てすごく喜んでくれて、『多くの人に見てほしい』と言ってもらえたことがうれしかった」

西野さんたちは、「黒い雨」のことを大学の講義で知り、実際に体験した人たちのもとへ何度も通いつめました。裁判を経て、その人たちが、「被爆者」と認められるまで密着して、作品を完成させました。

その後、西野さんたちは、核兵器廃絶などを訴える大会でスピーチをしたり、作品が全国の数あるドキュメンタリーの中で学生初の「審査委員特別賞」を受賞したりしました。

この春、2人はメディアの道に進みます。

東京の制作会社へ 奥原芽衣子さん
「ほぼ初めてカメラを触る状態だった。最初は右も左もわからずだったが、人の表情や美しい景色を撮って伝えることができる『カメラの魅力』に気づけた」

山口の放送局へ 西野真李花 さん
「4年で取材力や相手に向き合う力をつけてこられた。多くの人に考えてもらったり行動を起こしてもらったり、よりよい地域に導けるような報道がしたい」

学生自らが、自分の将来や成し遂げたい目標を掲げ、新たな一歩を踏み出します。卒業生たちは、4年間の思いを胸に学び舎を巣立ちました。