ことし2月、マスクの着用を拒んだため、旅客機から降ろされ、出発を遅らせた広島・呉市議会の谷本誠一議員が、28日、航空会社AIRDOと釧路警察署を相手取り当日の降機などの命令の取り消しと損害賠償1円を求める訴えを広島地方裁判所に起こしました。


呉市議会の谷本議員は、28日午前、広島地裁に訴状を提出しました。マスクを着けるよう促されましたが、着用しないまま裁判所に入りました。


訴えによりますと、呉市議会の谷本議員は、2月6日、北海道の釧路空港から航空会社「AIRDO」が運航する午前9時50分発の便で知人男性とともに羽田空港に向かう予定でした。谷本議員らは、マスクを着用せずに搭乗できるようAIRDOのチェックインカウンターの職員などと交渉し、機内最後尾の座席に着席し、出発を待っていました。


谷本議員らは、機内で乗務員にマスクの着用を求められ、出発時刻からおよそ50分過ぎたところで、乗務員が警察官などを臨場させて機長名の命令書を交付。警察官から「降りなければ執行しますよ」などと言われたため、谷本議員らはやむなく航空機から降りたとしています。


谷本議員は、航空機の中でマスクの着用を執ように求める行為は違法であり、それに基づいた降機命令は違法性を帯びるとして、AIRDOに対し、命令の取り消しを求めています。また、当日の予定をキャンセルせざるを得なくなっただけでなく、名誉が棄損されて精神的な損害を被ったなどとして、AIRDOと、谷本議員らへの対応に介入した釧路警察署に対して合わせて1円の損害賠償を求めています。

求める損害賠償の金額については、金銭が提訴の趣旨ではないので、あえて1円としたとしています。


呉市議会 谷本誠一議員
「(Q.裁判所にノーマスクで入ったことについて)マスクの問題を争点で訴えを起こして、言われてから、そこでマスクを着けて入るのでは格好がつかない。それはあくまで義務ではないわけですから。今の茶番に気付いている、コロナを収束させたいという全国民とともに戦っていく」

AIRDOはRCCの取材に対し、「谷本議員が裁判所に訴えを起こしたことは報道で知りましたが、会社としてコメントをすることはございません」としています。

谷本議員は、午後会見を開きあらためて持論を展開しました。