(2022年3月1日 RCC「IRAW」掲載記事より)
メジャーリーグへの移籍を目指している鈴木誠也選手が、「広島のファンに声を届けたい」と、3月1日、リモートで取材に応じました。都内の実家、しかも自分の部屋から画面に現れた鈴木選手は、リラックスした様子で、いまの心境を語ってくれました。


2021年11月16日、マツダスタジアム。

「メジャーリーグ挑戦の段階が来た、と思った」

そう語ってから105日。メジャー移籍を待ち続ける現状について、赤裸々に語りました。

Q移籍を待ついま、何を考えて、何をして過ごしている?
「僕は変わらず練習して、いつでも行けるような準備を常にして待っています。僕が何を考えて、何を言ったところで、労使協定の交渉が終わることはないので、あとは時間の問題だと思ってます。自分のやることは特に変わらない。あまり焦ったりとか、余計なことを考えてもいいことはないですし。プロに入って、3月まで実家でゆっくりすることなんて一度もなかったので、逆にいい経験。現役中にこんなことはもうないと思うので、今は楽しんでいる感じです」

Q実家でしばらく過ごして、これまでの野球人生を振り返ったことは?
「ないですね・・・(自分の部屋を見渡して)なんか、懐かしいなあって感じです。自分もキャンプ行ってないですし。(録画したカープの)キャンプをすごく不思議な感じで見てました。自分も練習しているので、ライブでは見られないですけど。家に帰ってから、練習や試合を見ています」

Q孤独なトレーニング。練習は順調?
「いろんな方が手伝いに来てくれて、上原(浩治)さんがバッティングピッチャーしてくれるなんて、そんなのあり得ないことなので。奇跡的に同じ事務所に入れて、本当に有難いと思います。モチベーション的にはすごく難しくて、何も決まっていない中でずっとやるのは。トレーナーの方とか、手伝いに来てくれている人と、いろんなゲームをしたり、日々工夫しながらいろんなことを変えながら、なんとかモチベーションが落ちないように一日一日やっている。本当に周りに感謝しています」

鈴木選手は、このあと、快く送り出してくれたカープや広島のファンへの感謝の思いも語っていました。