「カープで育った日本の4番」カブス・鈴木誠也の活躍が止まりません。日本時間19日のレイズ戦で、初の4番に入り、2007年の岩村明憲(デビルレイズ)に並ぶデビューから9試合連続ヒットを記録。翌20日は、惜しくも記録更新とはなりませんでしたが、3つの四球を選び、11試合連続出塁をマークしました。出塁率は.581と、堂々の両リーグトップに躍り出ました。

世界最高峰の舞台、アメリカ・メジャーリーグへ飛び出した27歳の挑戦。日本でのプロ生活9年間でトップ選手に成長した本人の胸の中には、類まれなる向上心と、力と力のぶつかり合いを求める好奇心とが入り混じっていました。

渡米前、カープの先輩・新井貴浩さんのインタビューに、鈴木誠也が明かしていた「メジャーへの思い」とは。快進撃を続ける背景には、カープの4番として培った大切なものがあったのです。いま、改めて振り返ります。まずは前編から。
(RCC「RED DREAMER 鈴木誠也~メジャーの星になれ~」制作班)

黒田博樹さんの言葉をきっかけに目標を定めた「メジャー挑戦」

新井
メジャー挑戦を決めた気持ちは。

鈴木
楽しみな気持ちが一番ですね。日本と違うどういう野球がアメリカにあるのかな、とか。今まで経験してきたことと違った価値観や感覚、いろんなことが新しくなるので、自分のレベルアップに向けては、すごくいい環境だと思います。

新井
いつからメジャーに興味をもつように?

鈴木
2015年に黒田さんがカープへ帰ってきて、マイク・トラウトというすごい選手がいると教えてもらって。「こういう選手を目指せ。日本にとどまるのではなくて、世界を見ろ」と。それがきっかけになって、メジャーリーグの試合を見始めました。

それまでは、自分がレギュラーになるためだとか、目先の目標ばかりだったのが、もっと先の目標を見るようになって。日本でレギュラーを獲るのは「通過点」だと思ってやっていました。