広島県の湯崎知事は、10日から再開された全国旅行支援割「やっぱ広島じゃ割」について「新型コロナの感染状況は注視するが、現時点で停止は念頭にない」と述べました。
県内では、年明け以降も感染拡大が続いています。医療機関で確保している入院病床の使用率は、9日時点で68.8%と高い水準で推移しています。

こうした状況を受けて湯崎知事は、県内の感染レベルの引き上げや「医療ひっ迫防止対策強化宣言」の発出を検討しています。
湯崎英彦知事
「病床ひっ迫が近づいていることは確かであり、10日、11日の数をよく見ながら速やかに判断したいと考えている」

こうした中、10日から全国旅行支援割「やっぱ広島じゃ割」が再開されました。
湯崎知事は「旅行そのものが必ずしも感染拡大の契機にはなっていない」と指摘して、「引き続き感染状況を注視していく必要があるが、現時点で停止は念頭にない」と述べました。

そのうえで「医療非常事態宣言の発出などと(全国旅行支援割の)停止は、イコールではない」という認識を示しました。