さきほど発表されたコメ5キロの平均価格は4275円と、2週連続で4000円台です。価格が高止まりするなか、政府はきょう、今年の新米は需要を上回る生産になるとの見方を示しました。
各地で続々と収穫されている新米。きょう、埼玉県内のコメ農家を訪ねると、「黄金色」に実った稲穂があたり一面に広がっていました。
猛暑や水不足の影響などが懸念されていましたが。
小池農園 小池貴史さん
「病害虫の防除を行ったり、夏場の異常気象、猛暑に耐えられるよう、土作りの資材を投入。いろんなことの積み重ねが結びついた。思った以上に被害がなくて、無事、収穫迎えられる」
ただ、収穫が順調でも、やっぱり気になるのは価格。
小池農園 小池貴史さん
「従来のコメ価格が正直言って、安すぎたというのはあると思う。ただ、あんまり引き上げになっても、いかがなものなのかなと」
つい先ほど発表されたばかりのコメの平均価格。前の週から120円値上がりし、5キロ4275円となりました。2週連続の4000円台となって、随意契約の備蓄米の販売が始まる前の価格に逆戻り。
なぜ、大幅な値上がりが止まらないのでしょうか。
ひとつは、JAが農家に「前払い金」として支払う概算金です。新潟の「一般コシヒカリ」の概算金は、去年より1万3000円高い、3万円まで値上がりしています。コメの価格が決まる概算金が今年は各地で高止まりしているのです。
さらに、もうひとつあるのが、猛暑や水不足の影響で今年もコメが不足するのではないかという危機感です。民間の業者が高値で集めているので、JAとしてもその水準まで上げないといけない。結果、コメの集荷競争が激しくなっています。
こうしたなか、政府はきょう、向こう1年間の新たなコメの需給見通しを公表。コメ価格が高騰したことで、今回、算出方法を見直しました。
その結果、生産量は728万トンから745万トンになる一方で、需要量が697万トンから711万トンと、今年の新米は需要を最大50万トン程度、上回る生産になる見通しです。
小泉進次郎 農水大臣
「コメを取り扱う事業者の皆さんの中には、まだ足りなくなるのではないかという声も伺っていますので、しっかりと情報をお届けすることで、冷静に対応してほしい」
民間の在庫も回復すると見ていて、「コメ不足」にならないとアピールしていますが、さきほどの農家からは「厳しい声」が聞かれます。
小池農園 小池貴史さん
「安定的に毎年同じ量を生産できるならいいんですけど、農産物は天候に左右されてしまうので、思った通り収穫するのは不可能。ある程度、数字が出ても実際はそこまで生産量は上がってないんじゃないか」
令和のコメ騒動から、はや一年。政府のもくろみ通りにコメ不足は解消され、価格は落ち着くのでしょうか。
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