いつもと変わらない夜になるはずが…
2011年5月。その夜は、いつも何も変わらない夜になるはずでした。午後7時50分頃、伊織さんから「遅くなる」というメールが届きました。
「翌朝から合宿を控えていましたので、早めに帰宅すると思っていましたし、私は仕事で疲れており、ソファーにもたれたまま寝てしまいました」
ふと目を覚ましたとき、突然電話が鳴りました。
「電話に出た娘がみるみる真っ赤な顔になり、体をブルブル震わせながら言った『お母さん、代わって』という声を、今も鮮明に覚えています」


































