「むしろ、見てほしい」-娘の言葉が支えに
リハビリを続けながら、娘との初めての外泊体験にも挑戦します。岡山駅前のバリアフリールームがあるホテルで一泊することになりました。
この時、藤井さんは娘に「車椅子押すの目立つよね、人の目とか気にならない?」と尋ねました。車椅子で外出することへの不安があったのです。しかし娘からは予想外の答えが返ってきました。
「母さん、何を言うんよ。ここまで頑張ってきたんよ。かっこいいわ。むしろ、見てほしいわ」

この言葉に藤井さんは大きな勇気をもらいました。
「首を損傷しているので、車椅子を押してくれている娘の方を振り返ることもできませんでした。まっすぐ前を見ることしかできなかったんですけど、私はこの娘の言葉で『よし、また頑張れる』と思った」
リハビリを通して、藤井さんは様々なことができるようになっていきます。手に滑り止めをつけて箸を持ったり、うつ伏せから四つん這いに挑戦したり、少しずつ日常動作を取り戻していきました。


































