街中に出没したのは“放浪オス”か

約一週間にわたって建物の屋上から屋上へと飛び回り、時には道路も渡りながら市内で生活したサル。そもそもどうして街中に現れたのでしょうか。

福山大学 生物科学科 石塚真太郎講師
「ニホンザルは多くは群れを作ってその中で生活しますが、今回街中で目撃されたのは、単独で行動していた未成熟のオスかと思われます。こういった個体は“単独オス”や“放浪オス”と呼ぶことが多いです」

今回捕獲されたサルの性別はわかっていませんが、生まれ育った群れを離れ、新しい群れを探している「放浪オス」が、市街地に入り込むことは時折あるといいます。ただ、広島市の地形を考えると珍しいといいます。