広島県三次市の倒壊の恐れがある空き家について、三次市が所有者に代わって解体する「行政代執行」を行っています。
行政代執行が行われているのは、三次市三次町にある木造2階建ての店舗兼住宅のあわせて2件です。いずれも築70年以上で、このうち1件は10年前から空き家になっています。
三次市の担当者
「行政代執行を実施し、当該建物の店舗・居宅及び敷地内残置物の全部撤去などの工事に着手いたします」
三次市の担当者が宣言した後、委託業者などが屋内に入り、イスや机などを運び出しました。法律に基づく「行政代執行」で建物が解体されるのは、三次市で初めてで、工期は年内いっぱいの予定です。
三次市建設部 浜口勉部長
「地域の生活環境の保全、市道等への落下もありましたので、安全確保というところから踏み切ったということでございます」
三次市によりますと、市内には把握しているだけでおよそ1700件の空き家があり、このうち倒壊の恐れがある「特定空き家」は、この2件を含む40件だということです。

































