広島県の福山市保健所は29日、市内の医療機関でノロウイルスによる食中毒が発生し、同医療機関内で給食の提供をしていた事業者「日米クック」(大阪市)に営業禁止の処分をしたと発表しました。

市保健所によりますと、23日夕食にこの事業者が調理・提供した給食を食べた入院患者7人と職員1人のうち、50歳から98歳までの入院患者4人と職員1人で嘔吐や下痢などの症状が確認されました。いずれも重症者はなく、快方に向かっているということです。

23日夕食のメニューは、ご飯、八宝菜、キャベツのピーナッツあえ、おぼろ汁でした。市保健所が27日から29日まで検体を採取したところ、便からノロウイルスの陽性が確認されています。

日米クックの営業禁止処分は、再発防止策を講じるまで続く方針。また、同社は市内の他の医療機関でも給食を提供しているということです。