広島県の湯崎知事が他県の知事と一緒に国交省を訪問し、鉄道ネットワークの今後のあり方について意見交換しました。

広島のほか滋賀・鳥取・山口の4人の知事は、中野国交大臣を訪ねました。全国29の道府県の知事は4月に、ローカル線の存続を念頭に連名で要望書を提出し、国が鉄道ネットワークの位置づけを明らかにするよう求めていました。

湯崎知事は、JR芸備線の事例を示し、「ローカル線は一部でも廃止されると地域社会の衰退につながりかねない」と訴えました。これに対し中野国交大臣は「今後議論を深めていきたい」と答えるに留まり、要望された位置づけの考えは示しませんでした。

広島県 湯崎英彦 知事
「疑問に思っている点については、残念ながら進展はなかったと受け止めています。やはりこの議論をですね、実質的に深めていくということが今後非常に重要なことだと」

湯崎知事は、国には今年中に考えを示してほしいと話しました。