平和公園に届けられる折り鶴の新たな活用方法を探ろうと、広島市の大学で、企業との共同研究会が開かれました。

広島市立大学は、地元の印刷会社と共同で、折り鶴の新たな再生方法を探る研究を4月に始めました。

「原爆の子の像」には、世界中から年間およそ10トンの折り鶴が届きます。広島市は、折り鶴を活用する個人や団体に、無料で配布していて、再生紙を始め、多くの商品が誕生しています。

7月31日は研究会の最終日で、学生や印刷会社の担当者から折り鶴再生紙を、▽障子やランプシェードなどのインテリアや、施設の入場チケットに利用する案が出されました。また、▽お焚き上げのイベントにするという意見もありました。

広島市立大学 芸術学部 デザイン工芸学科 福本あおいさん
「みんなが祈りを持って折った折り鶴。それを世界に返せるような、平和が記憶に残るようなものができたらいい」

印刷会社・文華堂 大平絵美さん
「外部に頼って良かった。大学の力を借りて進むべき方向性が見えてきた」

印刷会社は、共同研究で出たアイデアをもとに、商品化も検討するということです。