2年前、広島県庄原市のJR芸備線で列車が脱線した事故で、国の運輸安全委員会は事故原因をまとめた調査報告書を公表しました。

2023年3月、庄原市のJR芸備線で、1両編成の列車が線路にあった落石と衝突し、脱線しました。列車に乗客はおらず、運転士にもけがはありませんでした。

運輸安全委員会がまとめた報告書によりますと、線路沿いの斜面にあった2つの岩が周辺の土砂が侵食されたことなどにより落下しました。その岩が落石防止用のネットや金網の間にある約2mのすき間を通過して、線路に落ちたと推定されるということです。

運輸安全委員会は再発防止策として、線路沿いの斜面にある不安定な岩で、既存のネットや金網で受け止められないものについては、除去したり固定したりすることが必要としています。