戦後直後から多くの遺骨が掘り出せれるも「まだ埋まっている場所が…」
戦後直後から2004年までに、島の人たちや広島市の調査によって多くの遺骨が掘り出され、供養されてきました。ただ、まだ掘り出せていない場所があると、証言する住民もいました。
広島大学の研究員、嘉陽礼文さんは、個人の活動として、2014年から似島で遺骨・遺品の発掘調査に取り組んでいます。
2014年の調査では、当時のボタンや小銭、キセルが見つかりました。
嘉陽礼文さん(2014年)
「いかに多くの方がここで苦しんで亡くなったのかということを世の中に認識していただきたいというのが1番大きな気持ちですね」
島で調査を続ける姿を見た住民が、「また掘り越せていない遺骨がある」と調査の依頼がありました。
そして、2018年春、地元住民と一緒に、遺骨の発掘調査に取りかかりました。重機も入れた本格的な調査で100個以上の骨片が見つかりました。
しかし、直後の西日本豪雨で掘り進めていた現場も土砂に埋もれ、調査は振り出しに近い状態に…。それでも少しずつ手作業で調査を続けています。


































