「東京でも大阪でも売ってないんですよ」 山陽新幹線 全線開通とともに“広島の味”も全国へ

カープだけでなく、50年間、夢や希望を乗せて走り続けている山陽新幹線…。これまでおよそ30億人が利用しました。
東京に行く場合、開通前は、広島から2時間以上かけて岡山まで向かい、新幹線に乗り換えていました。
トータル“7時間弱”の道のりでしたが、全線開通と共に当時“5時間8分”の所要時間と、劇的に短縮しました。
その新幹線とともに、「広島の味」も全国にひろがっていきます。
「広島行ったらアレ買ってきて」
「いけね!アレ忘れとった」
「東京でも大阪でも売ってないんですよ」
開通後に放送されたオタフクソースのCMです。当時の新幹線ホームで、撮影されました。
オタフクソース 広報部 児玉崇 部長
「(当時)私は子どもでしたが、衝撃をうけて、これで広がっていくんだなと思った。広島しか販売されていなかったので、ご当地自慢の商品だった。広島の人が『広めたい』と、お土産に買って行っていた。というのが、CM制作の経緯です」

当時のお好みソースは、ガラス瓶での販売だったそうです。
オタフクソース 広報部 児玉崇 部長
「(CMでは)重そうに運んでいるが、当時は『爆弾ソース』と言われていた。発酵して爆発していたので、密閉性の高い瓶でしか売れなかった」
実際におみやげにお好みソースを買ったお客さんが、どの程度いたかは分かりませんが、ソースの認知度や販売数は『爆発的』に全国へ拡大したそうです。
オタフクソース 広報部 児玉崇 部長
「東京・大阪の販売店から『取引したい』という声が非常に増えました。新幹線の発展と共に、オタフクソースも全国へ拡大するができましたので、今後もさらなる新幹線の発展と共に、我々も一緒に歩んでいければと思います」