世界遺産の宮島・厳島神社で、五重塔の保存・修復工事が行われています。

工事用の足場とネットで覆われているのは、厳島神社の五重塔です。高さおよそ29メートル。室町時代の1407年に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。

2000年の台風によって屋根の檜皮ぶきが破損しましたが、これまで鉄板による応急処置を行っていました。

先月から始まった25年ぶりの保存・修復工事では、屋根の檜皮ぶきを全面的にふき替えたり、壁の朱塗りを上塗りしたりする予定です。

厳島神社 原島誠 技師
「部材ひとつひとつに価値がある。それをいかに大切にして悪いところだけを修理するのが一番肝心なところ」

工事費は、2億5千万円で厳島神社では2027年10月に工事を終えたいとしています。