広島市で去年3月、わざと車にひかれて自動車保険金をだまし取ろうとしたとして、男(36)が逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、広島市安佐南区山本新町に住む自称・自営業の男(36)です。

警察によりますと、男は去年3月16日の午後1時ごろ、広島市安佐南区の商業施設の駐車場で、走っていた軽乗用車にわざと足をひかれる交通事故を作りだして、保険会社に対し運転手の過失により負傷した旨や、携帯電話機が壊れたといった旨のうその報告をして、自動車保険金をだまし取ろうとした疑いがもたれています。

警察の調べに対し、男は「故意に事故をしていない」と容疑を否認しています。

男は同様の交通事故を広島県内でこれまでに数件起こしていて、不審に思った保険調査会社が、警察に情報提供し、事件が発覚したということです。今回の事故で男に保険金は支払われておらず、未遂に終わりました。

男は車にひかれたことによって、右足に全治1週間見込みのけがをしたということです。ひいた側の運転手は男と面識はなく、関係性はないということです。

警察は、男に余罪があるとみて事件を詳しく調べています。