小さな子どもを中心に夏に流行する「手足口病」。全国で「警報レベル」の目安を超える状況が続いています。広島県でも6月、2年ぶりに「警報」が発令されました。「手足口病」とは―。専門家に聞きました。
広島市南区の病児保育室「みどりキッズ」です。この日、手足口病と診断された女児(3)と男児(9か月)の合わせて2人の子どもがいました。
もり小児科・病児保育室「みどりキッズ」 森美喜夫 院長
「ブツブツはどこにある?」

女の子の手には赤い発疹。熱は約38℃です。こちらの小児科でも5月末ごろから手足口病の患者が増え始めたといいます。
もり小児科・病児保育室「みどりキッズ」 森美喜夫 院長
「実際に熱が半日~1日出る子が半分ぐらいですかね。半分ぐらいのお子さんは発熱なく、手足に発疹が出て受診されています」

夏に流行するウイルス性の感染症「手足口病」。口の中や手足などに発疹が出て発熱を伴うこともあります。まれに髄膜炎を引き起こすこともありますが、一般的には1週間程度で治ります。
広島市では6月、2019年以来、5年ぶりに「警報レベル」を上回りました。
もり小児科 森美喜夫 院長
「ここのところ、コロナでずっと感染対策をしたので、一般的な感染症が抑えられていて人流が戻ってきたので、免疫がつかなかった3年間の免疫を今、子どもたちが次から次へと病気にかかって蓄積している状況です」