広島ドラゴンフライズの快挙に歩調を合わせるように今、絶好調の広島カープは、セ・パ交流戦を戦っています。

前日(28日)、2017年以来に交流戦初戦を白星で飾り、セ・リーグ首位として迎えた29日のオリックス2戦目。試合は1回から動きます。

まずは1番・秋山翔吾 。甘く入ったツーシームをはじき返し、36歳のベテランが交流戦初ヒットを放つと、2番・25歳の 矢野雅哉 。ピッチャー横に転がったセーフティー気味のバントに全力疾走。若さあふれるハツラツプレーでセーフを勝ち取ります。

さらに1アウト・ランナー3塁・2塁として打点・安打でチームトップ、頼れる4番・小園海斗 。少しだけ下がっていたショートへの打球を狙っていたというゴロでサードランナーの秋山は悠々、ホームイン。幸先よく先制点を奪います。

カープの先発は、森下暢仁 。オリックスとは公式戦では2年ぶりの対戦です。2回、2人の出塁を許し、ピンチを背負いますが、空振り三振で2アウト目を奪うと、カットボールで内野ゴロに打ち取って3アウト。反撃は許しません。

3回、森下は、上位打線をわずか7球で三者凡退に抑え、攻撃へのテンポを作ると、直後の自身の打席。フルカウントからの7球目でした。

さすがは “鯉の二刀流” 。147キロの速球をはじき返し、野手顔負けの技ありヒットを放ちます。

その後、1アウト・ランナー2塁となり、打撃急上昇の 矢野雅哉 。まずは得意の粘りを発揮し、追い込まれたあとも選球眼とカットでチャンスをうかがうと、「待ってました」と言わんばかりの狙い澄ました一振り。前進守備の外野を越えるプロ初のタイムリースリーベースで追加点を挙げます。

続く 菊池涼介 の初球。セーフティースクイズをにおわせるバントの構えにオリックスの先発・田嶋大樹 が大暴投。球場があっけに取られている間に3塁ランナー・矢野がホームイン。さらに得点を重ねます。

カープの猛攻はまだまだ終わりません。絶好調の 末包昇大 。フォークをとらえた打球はレフトスタンドにズドン。5試合ぶりの一発でこの回、一挙に4点を加えます。