アメリカ海軍の台風情報では監視対象に 熱帯低気圧に発達の可能性

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。
22日午後3時の発表で、オレンジ色の丸で表示されたエリアについて情報を発表しています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味していて、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性があることを示しています。
JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。
LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

アメリカ海洋大気庁の予想では、フィリピンの東海上から北東方向へ向かって来週に日本の南の海上へと北上する予想となっています。このいくつものラインが描かれているのはアンサンブル予報よいう手法です。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算した結果を示しています。

またヨーロッパ中期予報センターが発表しているデータでは、来週にフィリピンの東から日本の南にかけての海上に、熱帯低気圧が予想される可能性が2~3割程度あるとしています。
最終的に熱帯低気圧へと発達するのか、さらにそれが台風1号となるのかはハッキリしませんが、そろそろ台風が発生しやすい季節となっています。梅雨の到来とあわせて大雨シーズンの備えの再確認をお願いします。
※正式な台風に関する予報については気象庁が発表する情報を確認してください。