
一生に何度とはない家づくり…。限られた予算の中で進める客は…。

家づくりを進めている客(30代)
「自分が思っている予算よりも大幅に超えるのであれば、ちょっとどこかを我慢するということも出てきたり、(プランや価格を)そのままでいって生活水準を下げるような感じにはなりますよね」
レックハウス福山では、協力業者と連絡を密に取り合いながら、価格が変わる前に一定程度の部材や住宅設備を取り寄せるなど試行錯誤を続けています。

新たな取り組みも…。

およそ1000坪の分譲地を活用した福山市神辺町の展示場プロジェクト「福山ベース」です。「レックハウス福山」など、地元の同業者3社がモデルハウスを建て、イベントなどで集客をしながら、分譲地に注文住宅を建てていく「合同販売型展示場」です。

宮原工ム店 宮原孝幸専務
「2社より3社でやったほうが楽しいんじゃないという話の盛り上がりで家づくりをお客さんに見てもらう。ぼくらも楽しく家づくりをするということだと思います」

ジオ・プラン 松井俊就専務
「ふつう工務店ならライバル心があるかもしれないですけど、珍しいなと。みんなで和気あいあいとした雰囲気で地域づくりができればなと思っています」

モデルハウスのデザインは、「シンプルモダン」

「和風」

「アメリカン」と三者三様…。客が比較や参考にしやすい展示場を目指します。

この日は、棟上げの日。地域の住民などを招き、イベントを開きました。11月ころには3社のモデルハウスが完成する予定で、展示場として本格的に始動します。

レックハウス福山 岡崎紘久専務
「価格の高騰は正直、どうにもならないところはあるので、3社でやることによって抑えられる部分もあると思うので、お客さんに返していけたらと思っています」

― 3社は今後、市内のほかの場所でも「福山ベース」を展開していく計画だということです。