断層面の凹凸は東日本大震災の “ブレーキ” にならなかったー 水深7000m超の日本海溝を直接掘って分かった、プレート境界断層「巨大すべり」のメカニズム

9か国・56人が結集した研究チームが挑んだのは、水深約7000メートル海底からさらに地下800メートルより深い地点を掘り進むというミッション。2012年の調査地点から水平距離約100メートルの範囲で、計5か所で掘削に成功し、その実態を立体的に捉えることに成功しました。

沈み込む前の太平洋プレート上の岩石を採取することにも成功したことで、断層が形成される前の初期状態と比較することもできました。