沖縄の1年を振り返る回顧シリーズ。「祭り会場に暴走車」「市長のセクハラ疑惑」など、今年1年で起きた様々な事件・事故についてです。

2024年1月。宜野湾市の国道58号に仰向けに横たわっていた女性が、タクシーにひかれて死亡しました。当初は事故だとみられていたこの事件は、周辺の防犯カメラなどの解析などを経て急展開。

死亡した女性は、男に道路まで引きずられて、置き去りにされていました。

殺人の疑いで逮捕、鑑定留置を経て起訴された古謝勝也被告の裁判員裁判は、今後はじまります。

6月には、16歳未満の少女をわいせつ目的で誘拐し性的暴行を加えた疑いで、アメリカ兵の男が逮捕・起訴されていたことが判明。

被告の米空軍兵は、わいせつ誘拐と不同意性交等の罪状について、無罪を主張しています。

この事件は、発生からおよ そ半年ものあいだ県民に知らされなかったことから、県警と県、日米間の通報・情報共有体制が形骸化していることが、問題視されました。

裁判で検察側は懲役7年を求刑。12月13日に注目の判決が言い渡されます。

被告の米空軍兵

▼古謝市長
「(胸を触る行為を)やってないから、(辞職を)全然考えていません。無実を証明するために証人がいっぱいいますから」

2月、南城市の古謝景春市長の元専属運転手の女性が、セクハラにあたる言葉をかけられたり、公用車のなかで体を触られたりしたとして、市と古謝市長に損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。古謝市長はこれまで疑惑を全面否定しています。

先月には、警察が強制わいせつの疑いで古謝市長を起訴するよう求める「厳重処分」の意見を付けて書類送検。今後の検察の判断に注目が集まります。

▼会場アナウンス
「大丈夫ですか?車が暴走しています。中に入って下さい!」

祭り会場に突如あらわれた1台の暴走車。9月、読谷村渡慶次のエイサー祭り会場に車が突っ込み、その場にいた人をはねて逃走しました。

この事件で女子中学生2人と50代の男女のあわせて4人がけがをしました。4人に対する殺人未遂の疑いで男が逮捕されました。

那覇地検は来月29日まで、男の刑事責任能力を判断するための鑑定留置を行います。