東九州新幹線構想で浮上している日豊本線と久大本線の2つのルートについて、大分県は21日、調査結果を公表し、議論を活性化させる方針を示しました。
佐藤知事は21日の会見で、東九州新幹線構想について、県独自の調査結果を発表しました。
東九州新幹線は福岡市から鹿児島市までを結ぶ基本計画路線で、県は「日豊本線案」と「久大本線案」2ルートの比較調査を実施していました。
博多までの所要時間は日豊線案と久大線案でほぼ変わらないものの、大阪方面と九州内へのアクセス面で差が出ることがわかりました。
また、事業費は日豊線案が8195億円となる一方、久大線案は路線の75%がトンネルになることから8339億円まで膨らむ見通しです。
費用対効果については日豊線案が1.27倍、久大線案が1.23倍と大きな開きはないと試算しています。県は整備新幹線への格上げに向けた議論を活性化させるための基礎資料とした上で、来年以降、県民に向けた説明会を各地で開催する方針です。