就航に向けた訓練初日の8日に発生したホーバークラフトの事故を受けて、運航会社は今後の具体的な安全対策を来週にも公表する方針です。

(糸永記者)「ホーバークラフトの事故から一夜明けました。現場に損傷した船体は残されたままとなっていて、ぶつかったとみられる岸壁では海上保安部の職員が調査が進められています」

ホーバークラフトの事故現場では9日、大分海上保安部の職員が船体の損傷を確認したり、運航会社から話を聞き取ったりして調査を進めました。

この事故は就航に向けた訓練初日の8日ホーバークラフトの1番船が、大分空港に隣接する発着場に上陸した際、道路脇のガードレールに接触したものです。操縦士2人にけがはありませんでしたが、船体後方の一部が破損しました。

(近所の人)「ドーンという音がした。あのガードレールが悲惨なことになってひどいなと思った」

事故が起きたのは発着場の専用道にホーバークラフトが上陸した直後で、運航会社は「操縦ミスが事故の原因だった」と説明しています。

県によりますと、8日、イギリスの造船会社の社員5人が事故現場で船体の状態を確認しましたが、修理期間などについては示されていないということです。運航会社は、2番船を使った訓練のスケジュールや安全運航に向けた具体的な対策を取りまとめ来週にも公表する方針です。