南海トラフ地震など大規模な災害を想定して海上自衛隊の船舶から海上保安部の巡視艇が航行中に燃料を補給する、全国で初めての訓練が大分県佐伯市の沖合いで行われました。

訓練には災害時の対応力や連携を強化するため、佐伯海上保安署と海上自衛隊など4つの機関が参加しました。

30日は南海トラフ地震で、佐伯市葛港の給油施設が壊滅した想定で訓練が行われ、海上自衛隊の多用途支援艦「げんかい」から海上保安部の巡視艇「さちかぜ」が佐伯湾内で500リットルの軽油を補給しました。海上での燃料補給訓練は全国で初めてです。

(佐伯海上保安署・権藤陽治署長)「南海トラフ地震は7、8割の確率で来るということで危機感を感じているので訓練をして佐伯市民の安全安心につなげていきたい」

また、30日は島に孤立した釣り人を消防隊員がドローンを使って探し出し、海上自衛隊員らが救助する訓練も行われました。