過去最も早い9月下旬での注意報発表となったインフルエンザ。感染が急拡大する中、県は早めのワクチン接種を呼びかけています。
10月1日までの1週間のインフルエンザの患者数は1医療機関あたり19.55人。3週間で5.6倍に急拡大しています。感染が確認された1134人のうち、およそ8割が15歳未満です。
5日現在、大分市と臼杵市のあわせて8校で学年・学級閉鎖が出ていて、子どもの間で流行が広がっています。例年11月から12月に流行が始まり、1月下旬から2月にピークを迎えるインフルエンザ。今シーズンは9月下旬に注意報が発表される異例の立ち上がりとなっています。

(県感染症対策課・池辺淑子課長)「いつもになく流行期が早いのでいつもだったらワクチンを11月から12月にかけて打とうかなと思う方はワクチン接種を前倒しで考えていただきたい」
今シーズンのインフルエンザワクチンの供給は9月下旬から始まり、10月下旬には十分な供給量となる見通しです。国は高齢者など重症化のリスクがある人には早めの接種を呼びかけ、新型コロナワクチンとの同時接種も可能としています。コロナ禍の3年間はインフルエンザの大きな流行がなかっただけに、今シーズンは感染の更なる拡大が懸念されます。
(県感染症対策課・池辺淑子課長)「インフルの抗体を持っておらず、かかりやすい状態の人が社会にたくさんいるということになるので、これからも波が高くなる心配はあると思う」
過去に例のない感染状況となっているインフルエンザ。新型コロナとの同時流行となる中、改めて基本的な対策の継続が呼びかけられています。