食や健康をテーマに温泉の恵みを様々なプログラムで体験できるイベント「鉄輪蒸し通りずむ」が大分県別府市で始まり、多くの観光客でにぎわっています。

いくつもの湯けむりが立ち昇る別府市の鉄輪温泉。中でも人気が高く鉄輪を代表する施設がむし湯です。

(鉄輪むし湯・秦智恵美さん)「昔からある蒸し風呂で、香りがすごくいいのでリラックスして入れます。出たときはすごくやせた感じがするんですけど、やせてはいないです。横になって入るので血の循環がよくなるお風呂です」

「石菖」という薬草の上に横たわる鎌倉時代からのサウナ。身も心もリラックスできます。

(入浴客)「初めての感覚で大量に汗が出てきて他のサウナとまた違った感覚で気持ちいい。また来たいと思いました」

6月4日の「蒸しの日」から始まったのが体験型イベント「鉄輪蒸し通りずむ」です。健康的な食生活を送りながら温泉で療養する「湯治」をテーマに、初日は温泉の蒸気で地獄蒸しした大豆から手作りで味噌を作る体験講座がありました。

(参加者)「めちゃめちゃ力作業で大変ですね」「発酵するまでだいぶ時間があるのでその間が待ち遠しい」

温泉を活用した健康的な食といえばこの地獄蒸し。様々な食材を天然の蒸気で蒸して食べる低カロリーでヘルシーなメニューは観光客にも大人気です。

(観光客)「そのまま食べられます。甘いです」「塩気がちょっとある気がします、ふつうの鍋より。おいしいです」

今回のイベントでは地獄蒸しのアイデアレシピを募集するコンテストも実施されます。

(鉄輪ツーリズム・安波治子代表)「鉄輪温泉はこのあふれる蒸気をいかして蒸しの聖地だと思っています。『今こそ湯治』をテーマに鉄輪温泉に来て自分の体をこの蒸気の力で癒してほしい」

「鉄輪蒸し通りずむ」は6月30日まで開催され、期間中は34の体験プログラムが用意されています。