大分県豊後大野市で乗馬に取り組む4歳と2歳の姉弟がいます。相棒のポニーと一緒に大会にも挑戦!練習の成果を発揮しようと奮闘する2人の姿を追いました。
手綱を引いてポニーを先導する女の子。小さな体で軽快に乗りこなすのは4歳の伊達香歩ちゃんです。2歳の弟、諒馬ちゃんと一緒に日々、練習に励んでいます。

(母・奈保さん)「自分で右、左と誘導しながら挑戦している段階です」
2人に乗馬を教えサポートするのは母親の奈保さん。10年連続で国体に出場した元馬術選手です。馬との触れ合いで子どもたちに豊かな心を育んでもらおうと香歩ちゃんが2歳の時にポニーのハウルをプレゼントしました。
ハウルと出会って2年。香歩ちゃんは抜群のバランス感覚で乗りこなし、息もぴったりです。弟の諒馬ちゃんも練習だけでなく、ハウルの世話や調教をしています。

(伊達香歩ちゃん)「(ハウルの)この顔が好き。かわいいです」
2人はこれまでに馬術大会で数々の賞を受賞。去年11月の競技会では香歩ちゃんが優勝、諒馬ちゃんが準優勝を果たすなどハウルとのコンビネーションに磨きをかけてきました。

(母・奈保さん)「これだけ広い舞台で一人で立って、こういうこともすごくいい経験になっていると思います」

2月4日、香歩ちゃんと諒馬ちゃんがやってきたのはくまもとホースショー。高校生に混ざり大会最年少の姉弟が出場します。
(母・奈保さん)「お部屋もいつもと違いますし、厩舎の中も。(ハウルは)少し緊張しているんだろうなって感じます」
試合前、父親の哲正さんが香歩ちゃんを気遣います。
(父・哲正さん)「緊張したん、お腹痛くない? 大丈夫、大丈夫。もう試合始まるから」
出場した競技クロス・ジムカーナは規定ルートの障害物をクリアしてタイムを競います。2人は制限時間120秒以内を目指します。
(場内アナウンス)「4番・みえトレー二ングファーム 伊達選手 乗馬ハウル」
先に登場したのは姉の香歩ちゃん。
(母・奈保さん)「(香歩ちゃんに)次は? 3の次、次の障害を見なさい」

お母さんの声を頼りにハウルを導きます。タイムは114.89秒でした。一方、諒馬ちゃんのタイムは113.84秒でした。2人とも入賞とはなりませんでしたが、制限時間内でのゴールを達成。
(伊達香歩ちゃん)「ハウルおつかれさま」

(母・奈保さん)「初めての環境でもハウルはあったんですけど、子どもたちを乗せてちゃんとゴールできてよかったなと思います。目標に向かってがんばれるっていうのと、ハウルと共にそれががんばれたらいい」
(香歩ちゃん)「ハウルとがんばります」
大会を通じてあらためて馬術の楽しさを知った2人。パートナーのハウルとともに次の目標に向かって歩き始めています。