3月、開幕するセンバツ甲子園に3年ぶり7回目の出場を決めた大分商業高校。さらなるレベルアップを目指し、甲子園に向けて始動しています。
センバツ出場を決めた大分商業ナイン。1か月半後の甲子園の舞台に向けトレーニングにも熱が入ります。
(大分商業・大道蓮主将)「何日か経って、センバツであの甲子園球場で試合ができるんだなということが決まって、みんなであのグラウンドで絶対勝とうって気合を入れてきょう練習しています」

大分商業は去年秋の九州大会の準々決勝で福岡の強豪・東福岡に2対1で競り勝ち、ベスト4に進出。1月の選考委員会で3年ぶり7回目のセンバツ出場が決まりました。
チームの持ち味は投手を中心とした守りとランナーを確実に進めてチャンスをものにするつなぎの野球です。そして甲子園で勝つために今取り組んでいるのが…
■ウェイトトレーニングと食事への意識改革 体重5~6キロ増
(大分商業・那賀誠監督)「『攻撃力の非力さ』これが指摘されていましたので、馬力をつけて体重も増やしてという弱点の克服にこの冬、かなり時間をさいてきました」
秋の九州大会の後からウェイトトレーニングに重点を置くとともに食事への意識も変えました。選手たちの体重は秋から平均で5キロから6キロ増加、パワーアップに成功しています。中でも打撃の中心を担うのは身長182センチ、体重100キロと恵まれた体格の4番・羽田野颯未選手です。
(大分商業・羽田野颯未選手)「パワーは自分でもついてきたと思うので、それをつなげるつなぎの体幹や柔軟性もやっています。1・2・3番がチャンスを作ってくれて、4番としても長打で自分が返すという責任をもってやっています」

一方、投手陣を引っ張るのはエースの児玉迅。センバツまでにストレートを最速140キロ台に上げ、緩急を活かした投球に磨きをかけようとしています。他にも九州大会で好リリーフをみせた飯田凜琥投手やサウスポーの松木翔和投手も控え、継投を武器に最少失点に抑える野球を目指します。
(大分商業・児玉迅投手)「しっかりインサイドを投げ分けてバックで打ち取るというのが持ち味だと思います。(センバツでは)しっかりいつも通りのピッチングをして勝てるピッチャーっていうのを意識して投げていきたいと思います」

大分商業は3年前もセンバツへの出場を決めていましたが、新型コロナの影響で大会は直前に中止に。当時のOBがこの冬グラウンドを訪れ、選手たちにエールを送るなど春は26年ぶりとなる甲子園の舞台へ闘志を燃やしています。
■「勝ちにこだわり全国に感動を届けたい」
(大分商業・大道蓮主将)「勝ちにこだわって1勝でも多くっていうのをいつも言っているんですけど、甲子園を見てくれている全国の方々に感動を届けられる試合をしたいと思います」
大分商業、伝統の機動力にパワーも兼ね備えた野球で、一つ一つ勝ち星を重ねていってほしいと思います。活躍を期待しています。