日本は本当に「小さな国」になったのか?

人口減少や世界順位の低下というニュースは、ともすればネガティブな印象を与えがちです。しかし、加藤氏はいくつかのデータを基に、異なる視点を提供しています。

まず、現在の日本の人口は約1億2000万人で、イギリスやフランス(ともに約6900万人)、ドイツ(約8000万人)といったヨーロッパの主要国と比較しても依然として多い水準にあります。

日本の歴史を振り返ると、明治元年(1868年)の人口は約3300万人でした。それが100年後の1967年には1億人を突破し、わずか1世紀で人口が3倍になるという驚異的な「急成長」を遂げました。

2010年頃の約1億2800万人をピークに、現在はそこから、なだらかな減少フェーズに入っている状態です。

さらに重要な指標が、人が住める土地(可住地面積)あたりの人口密度です。国土の約7割が山地である日本は、この指標で見ると世界有数の「過密国家」です。

日本の1平方キロメートルあたりの人口密度(可住地面積)は1100〜1200人に達し、イギリス(約370人)、ドイツ(約340人)、フランス(約190人)などと比較すると、3倍から6倍以上という圧倒的な高さです。

この事実を踏まえると、人口が減ることを単純に「困ったこと」と捉えるのは早計かもしれません。