大分県の最低賃金は初の1000円超えとなるかー。審議が異例の長期化となり、2日もさきほどから審議が始まりました。
最低賃金はすべての働く人に適用され、毎年見直していて都道府県ごとに金額は異なります。

改定については、働く側と雇用する側の代表者ら15人で構成される審議会で、7月から議論がスタートしました。当初は8月上旬に審議結果がまとまる予定でしたが、議論は難航し、2日は6回目の会合が開かれました。平成以降で初めて9月にずれこむ異例の事態となっています。
県内の現在の最低賃金は954円で、この2年間で100円アップしています。今年度、国の中央審議会が示した引き上げ目安額は64円で、適用されると県内では初めて1000円を超えることになります。
佐藤知事は2日の会見で経営側の立場に理解を示しながらも、引き上げへの期待感を示しました。
(佐藤知事)「上げられるところまで上げてもらうというのが望ましいと思う。厳しい経営環境の中でどうやってあげていくか一番の大きな問題なので労使でしっかり議論されていると認識している」
物価高に苦しむ労働者側は引き上げを求める一方、経営者側は負担増による雇用や経営への影響を懸念していて、両者の意見には大きな隔たりがあります。今後、着地点を見出すことができるかが焦点となっています。



















