観光地を空から見下ろしたような「鳥観図」を描いた第一人者、吉田初三郎の作品を集めた展示会が大分県玖珠町で開催されています。
この企画展は、玖珠町出身の童話作家・久留島武彦と親交のあった絵師、吉田初三郎の没後70年を記念して開かれています。

会場には大正から昭和にかけて吉田が描いた別府や中津の鳥観図の原画など、およそ100点が展示されています。
吉田の絵は観光地の街並みを大胆にデフォルメして描いたことから、江戸時代の浮世絵師・歌川広重になぞらえ「大正の広重」とも呼ばれています。

(久留島武彦記念館・金成妍館長)「ご家族で来ていただき、鳥観図を通して普段見られない自分の地域を、違った視点で楽しんでいただきたい」
この企画展は玖珠町の久留島武彦記念館で9月28日まで開催されています。