2000年に旧野津町で一家6人が殺傷され、当時15歳の少年が逮捕された事件をめぐる裁判記録を大分家裁が廃棄していたことがわかりました。
この事件は2000年に旧野津町で一家6人が殺傷され近くに住んでいた当時15歳の少年が殺人などの疑いで逮捕されたものです。
この事件について大分家裁が管理していた少年審判に関する記録を廃棄していたことがわかりました。廃棄した詳しい時期や経緯については不明だということです。
最高裁の内規では少年事件の記録は当該の少年が26歳になるまでの保存が規定されています。さらに史料的価値の高い記録などは「特別保存」として長期間保存するよう定めていますが、大分家裁はこの事件を特別保存の対象としていませんでした。
現在、少年事件に関する同様の記録廃棄が全国各地で相次いでいて、大分家裁は「運用は適切ではなかった」とした一方、今後調査の予定はないとしています。