大分市今津留で長年、地元の人に愛されてきたチョコレート専門店「ボンショコラ リウ」が、今年3月で惜しまれつつ閉店します。
喜寿を迎えた「ボンショコラ リウ」のショコラティエ、大澤利夫さん(77)。鶴崎にある老舗洋菓子店「ムサシヤ」の末っ子として生まれ、洋菓子職人としての道を歩んできました。長年、洋菓子に携わる中で特に魅せられたのはチョコレートでした。

大澤さん:
「休む暇もなく、チョコレートをつくるのが楽しかったです。本当に好きで、若いころは平気で20時間以上働いていました」
56歳のとき、大分では珍しかった専門店をオープン。妻の宇佐恵さん(73)と二人三脚で店を切り盛りしてきました。
妻・宇佐恵さん:
「おすすめはチェリーボンボン。今だけしか出ないから待っている方がたくさんいます」

大澤さんのチョコレートは多くの人に愛されてきましたが、3月9日で閉店することを決めました。その理由の一つに世界的なチョコレート価格の高騰があります。
大澤さん:
「世界中でチョコレートの取り合いになっていて、お客さんに提供するのがだんだん難しくなっているのでもういい時期かなと」