プロ野球・ソフトバンクから巨人に移籍した甲斐拓也(32)が年明けから地元大分市で自主トレーニングを開始。プロ15年目となるシーズンを前に抱負を語りました。
12日、大分市にある別大興産スタジアムでの自主トレーニングを公開した甲斐拓也。今年はジャイアンツのキャップにパーカー姿で汗を流しました。

甲斐拓也:
「このパーカーと帽子で、全然街に出られそうな気がするんです。おしゃれで、かっこいいっすよ。やっぱり子どもの頃から見ていたチームですし、小さい時にテレビをつければジャイアンツ戦だったので、やっぱりジャイアンツファンだったと思います」
12月26日に行われた巨人の入団会見では「本当に光栄なことだと思いますし、気持ちを新たにもう一度野球選手としてここからスタートする気持ちでいます」と語りました。
真新しいユニフォームに袖を通し、笑顔を見せた甲斐の背番号は「10」。阿部慎之助監督が現役時代につけていた特別な番号です。

甲斐拓也:
「興奮しましたね。ジャイアンツのユニフォームを着られると思っていなかったので。うれしい気持ちそうなんですけど、ものすごく重たい番号だと感じましたし、この番号を背負うことは、そんなに簡単なことではないと実感しました」
甲斐は2011年、大分市にある楊志館高校から育成選手としてプロ入りしました。2年後に支配下契約をつかむと、ソフトバンクの正捕手として1023試合に出場。昨シーズンは4年ぶりとなるチームのリーグ優勝に貢献しました。
これまで7度のゴールデングラブ賞や3度のベストナインに選ばれたほか、2023年のWBCでは日本代表として世界一に輝くなど、今や球界を代表するキャッチャーのひとりです。
今回、移籍を決断した背景には、巨人の阿部監督からもらった一言がありました。
甲斐拓也:
「『ジャイアンツで司令塔を任せたい』と言っていただいたので、それはものすごく刺さりましたし、なによりこのようなチャンスはもう2度とないと思いました。一度きりの野球人生でもう一度挑戦する気持ちになり、こういった形になりました」

「今年の目標は『優勝』。もうこれしかないです。143試合の中で良い時もあれば、苦しい時ももちろんあると思いますが、そういった中で戦い抜きたいです」